2020年2月27日
昨今、採用難、少子高齢化対策、人生100年対策などの理由で人事評価制度を改訂したいというお客様が急増しています。しかし、ご依頼いただく内容の多くは、既存制度のマイナーチェンジであり、抜本的な改訂に至りません。結果として、社内に余計な混乱と不信感を醸成してしまいます。そこで、今回のコラムでは、これまでの人材マネジメントと今後の人材マネジメントについて、Versionごとに簡単に整理してみました。我が社がどのVersionにあり、今後どのVersionを志向するのかを充分に検討した上で人事制度改訂に臨んで頂ければと思います。 ◇人材マネジメント Version1.0:就社志向での入社が多く、1社に定年退職まで勤めることが前提となっている。特定の企業の中のみで活躍(汎用性に乏しい企業特殊人的資源)するための最適化された人材マネジメント。 ◇人材マネジメント Version2.0:企業と人材は、“付加価値の受容者と提供者”という対等な関係であることを前提とした人材マネジメント。 ◇人材マネジメント Version3.0:個人は、職務やプロジェクト単位で複数の企業に就労する。働く時間や場所は比較的自由であり、個人のワークスタイルに最適化されている。報酬・自己成長の機会・学習の機会など、労働市場に存在する優秀人材に選ばれる企業になうことを志向した人材マネジメント。
経営統括本部長・組織人事コンサルティング部長
1996年早稲田大学卒 2016年東京都立大学大学院 社会科学研究科博士前期課程修了〈経営学修士(MBA)〉 1996年新卒にて、大手旅行会社エイチ・アイ・エス(H.I.S)入社、人事部に配属される。 その後、伊藤忠商事グループ企業、講談社グループ企業、外資系企業等において20年間以上に亘り、人事及びコンサルティング業務に従事する。 現在、株式会社グローブハート経営統括本部長、組織・人事コンサルティング部長、グループ支援部長 ■日本人材マネジメント協会(JSHRM)執行役員 ■2級キャリアコンサルティング技能士 ■産業カウンセラー ■大学キャリアコンサルタント ■東京都立大学大学院(経営学修士MBA)