2025年8月27日
管理職が組織内で影響力を行使するには、リーダーシップとパワー(権限)が必要だと言われることがあります。管理職には、影響力を上手に使いこなすことが要求されるのです。 一方で、マネジメント現場では、影響力を上手に使いこなせたと思っても、自分の上司の態度や振舞い方(上司との関係性や相性)によって影響力の効果は大きく増減します。 管理職のあなたが上司と良好な関係を築けていると、組織内での影響力はパワーアップし、マネジメントできている実感(自己効力感)が高まることがあります。 特に、リーダーシップの発揮は、管理職個人の問題だけではなく、上司によるバックアップ次第で結果が大きく異なります。 例えばこんな場面(日常)ありませんか? 管理職が根まわしや忖度を駆使し、上手に立ち回ったとしても、部下たちは、「どうせまた俺の提案は上層部ではしごを外されるんだろ!」と思っていると、誰もあなたを信頼し、支持してくれません。 ここで立ち止まって考るべきは、管理職のリーダーシップ発揮は、上司の正統性パワー(組織から公式に与えられる権限)による支援次第だということです。 正統性パワーは、社員がパワーを行使する管理職の権威や正統性を認め、服従することで成立します。正統性パワーを持っている上司は、管理職がリーダーシップを発揮しやすい環境を整備することも可能なのです。 幕藩体制を敷く江戸時代。藩政改革に成功した話からヒントが得られます。藩政改革に成功した事例では、藩主の力だけではく、歴史上名を残さない現場のリーダーたちが存在します。彼らは、不退転の覚悟を示し、藩主や領民(仲間)に対して誠意を見せ、利害関係者と信頼関係を構築した上で改革を進めています。 これに対して、藩政改革が失敗するケースは、藩主のトップダウンによる性急な改革に領民がついていけず、瓦解するパターンです。 リーダーシップを発揮しようとする管理職に対し、上司が後ろ盾となってリーダーシップの発揮をバックアップするという関係が機能していたのです。
経営統括本部長・組織人事コンサルティング部長
1996年早稲田大学卒 2016年東京都立大学大学院 社会科学研究科(現在は経営学研究科)博士前期課程修了〈経営学修士(MBA)〉 1996年新卒にて、大手旅行会社エイチ・アイ・エス(H.I.S)入社、人事部に配属される。 その後、伊藤忠商事グループ企業、講談社グループ企業、外資系企業等において30年間以上に亘り、人事及びコンサルティング業務に従事する。 現在、株式会社グローブハート経営統括本部長、組織・人事コンサルティング部長、グループ支援部長 ■日本人材マネジメント協会(JSHRM)執行役員 ■2級キャリアコンサルティング技能士 ■産業カウンセラー ■大学キャリアコンサルタント ■東京都立大学大学院(経営学修士MBA)