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2026年6月26日

“フィードバック疲れ” 問題

 最近、多くの管理職(マネジメント)から部下との面談に関する悲鳴が聞こえてきます。評価面談、One on One、キャリア面談など、言い方は様々ですが、要は部下とのコミュニケーションに疲労感を感じているという事実です。

フィードバック疲れ問題と言われる現象です。

フィードバックはなぜ難しく、管理職にとってストレスの種になってしまうのでしょうか?

 例えば、上司が部下に「最近仕事に集中していない」とか「以前より成果が出なくなった」といったネガティブフィードバックを行うと、部下は自信をなくし、モチベーション低下します。反対に、「最近業務に対する取り組み姿勢がいいね!」とか「難しい環境でもがんばって成果を出そうとしてるね」といったポジティブフィードバックでやる気が高まります。

 そうなのです。フィードバックは単なる情報(評価結果や業績成果)伝達ではなく、心理的相互作用(心の中に湧いてくる感情のキャッチボール)が伴います。

 仕事を任せ、アドバイス・指導、評価する上司は、部下の能力や適性について多くの情報を持っています。日常業務を観察し、他の部下と比較するだけではなく、過去に同じポジションや役割を経験した感覚、他部署からの評判(これが侮れません)などの間接情報も持っています。一方部下の方は、評価者である上司に関し、余程親密な関係でない限り、あまり多くの情報を持ち合わせていないでしょう。ここに情報の非対称性が存在します。
 上司と部下で対話が進まなかったり、情報のやり取りに誤解や勘違いが発生しやすい状態です。まずは上司と部下、お互いが持っている情報を開示してみることからはじめましょう。特に情報の量と質で優位に立つことの多い上司から積極的に情報開示しましょう。

■TPO(Time(時間)、Place(場所)、Occasion(機会))意識したフィードバックがポイントです。
■疲れの原因は、“やらされ感”、“迷走の時間”、“ネタ(話題)切れ”、“関係構築(日頃の対話)不足”なのです。
■人事評価のフィードバック面談は、評点、評価結果も重要(昇格・昇給の基準になる)ですが、キャリアデザイン、ジョブクラフティングなどにつながる未来志向の対話が重要です。
■離れた場所(リモート環境)で働く部下とは、AI、アバターを活用したバーチャルフィードバックも工夫次第で効果が大きくなります。
■もはや昭和時代の遺物?と言われる「飲みにケーション」場面も、TPOをデザインして、意識的に行えば効果が期待できます。最近では、働くママさんも多いので、「ランチ・ミーティング」の時間も有効です。
経営統括本部長・組織人事コンサルティング部長 岡田英之

経営統括本部長・組織人事コンサルティング部長

岡田英之

1996年早稲田大学卒
2016年東京都立大学大学院 社会科学研究科(現在は経営学研究科)博士前期課程修了〈経営学修士(MBA)〉
1996年新卒にて、大手旅行会社エイチ・アイ・エス(H.I.S)入社、人事部に配属される。
その後、伊藤忠商事グループ企業、講談社グループ企業、外資系企業等において30年間以上に亘り、人事及びコンサルティング業務に従事する。
現在、株式会社グローブハート経営統括本部長、組織・人事コンサルティング部長、グループ支援部長
■日本人材マネジメント協会(JSHRM)執行役員
■2級キャリアコンサルティング技能士
■産業カウンセラー
■大学キャリアコンサルタント
■東京都立大学大学院(経営学修士MBA)