2020年4月14日
コロナウイルスの影響により、企業には三密回避の徹底と社会的距離(ソーシャルディスタンス)を意識した安全配慮義務が求められています。資金や人材に余裕ある大企業ならいざ知らず、中小企業においては、多くの課題や障壁があるのが常態です。特に地方中小企業の多くは、ビジネスモデルもアナログかつ労働集約型であるケースも多いです。このような環境下では、メディアで議論されている在宅勤務やテレワークを導入しようにも、ついつい先延ばしや思考停止してしまいます。 そもそも在宅勤務やテレワークは、三密回避と社会的距離確保の手段のひとつです。他にも多くの手段があるハズです。 例えば、工場や倉庫、駐車場周辺の空きスペースに恵まれた地方企業であれば、天気の良い日に屋外で簡易な仮設オフィスを準備して、そこで執務を行ってはいいかがでしょうか? 更に、自家用車で通勤する社員が多い企業であれば、在宅ではなく、在車勤務を導入してみてはいかがでしょうか? こんなシンプルな方法でも三密回避と社会的距離は実現できるかも知れません。 目的と手段を混同し、メディアの情報に翻弄され、思考停止するのは危険です。課題の本質を見極め、自社に適した三密回避と社会的距離確保を実現することが重要です。我が社にとって、社員の安全配慮義務を履行するために何すべきなのか。こういう時こそ一旦立ち止まって考えてみる時間が大切です。
経営統括本部長・組織人事コンサルティング部長
1996年早稲田大学卒 2016年東京都立大学大学院 社会科学研究科博士前期課程修了〈経営学修士(MBA)〉 1996年新卒にて、大手旅行会社エイチ・アイ・エス(H.I.S)入社、人事部に配属される。 その後、伊藤忠商事グループ企業、講談社グループ企業、外資系企業等において20年間以上に亘り、人事及びコンサルティング業務に従事する。 現在、株式会社グローブハート経営統括本部長、組織・人事コンサルティング部長、グループ支援部長 ■日本人材マネジメント協会(JSHRM)執行役員 ■2級キャリアコンサルティング技能士 ■産業カウンセラー ■大学キャリアコンサルタント ■東京都立大学大学院(経営学修士MBA)