2021年5月18日
気候変動が原因なのか、今年の梅雨入りは、例年より相当早くなっています。これから1ヶ月程度ジメジメとした嫌な季節となります。体調管理には一層気をつけたいものです。 また、この時期は、多くのビジネスパーソンが、5月病、6月病といった体調不良に悩まされる時期でもあります。健康経営、組織の安全配慮義務の観点から5月病、6月病対策にも積極的に取り組みたいところです。私からは以下の5点をご提案します。 ①愚痴が吐き出せる心理的安全性の高い場を作る ②丁寧な傾聴を心掛ける ③会社や職場の半年後、1年後の目指す姿を共有する ④本人への期待を伝える ⑤本人の半年後、1年後の目指す姿を言語化してもらう このうちのいくつかはすでに取組みをしている組織も多いかと思います。①では、多くのビジネスパーソンが、「気軽に愚痴をこぼせる場が欲しい」と口にします。特にリモートワーク環境で一人で仕事をしていると、愚痴をこぼす相手もいないので、ストレスをため込んでしまう傾向があるのかも知れません。 ②の傾聴についても1on1や人事面談などで丁寧なヒアリングは、既に多くの企業で取り組んでいると思います。 意外と軽視されがちなのが③と④です。 特に「③会社や職場の半年後、1年後の目指す姿を伝える」は意外とやっていない組織が多いです。 新入社員に対して「あなたはどうなりたいの?」「1年後のありたい姿は?」と問うのであれば、会社側も「1年後はこうなっていたい」という姿を明確にするのがフェアな関係です。そのうえで、期待を伝え、「あなたは1年後どうなっていたい?」と聞くべきではないかと思います。 ④本人への期待を、⑤言語化して伝えること。コロナ禍によるオンライン環境にある現在だからこそ再考してみるタイミングかも知れません。
経営統括本部長・組織人事コンサルティング部長
1996年早稲田大学卒 2016年東京都立大学大学院 社会科学研究科(現在は経営学研究科)博士前期課程修了〈経営学修士(MBA)〉 1996年新卒にて、大手旅行会社エイチ・アイ・エス(H.I.S)入社、人事部に配属される。 その後、伊藤忠商事グループ企業、講談社グループ企業、外資系企業等において30年間以上に亘り、人事及びコンサルティング業務に従事する。 現在、株式会社グローブハート経営統括本部長、組織・人事コンサルティング部長、グループ支援部長 ■日本人材マネジメント協会(JSHRM)執行役員 ■2級キャリアコンサルティング技能士 ■産業カウンセラー ■大学キャリアコンサルタント ■東京都立大学大学院(経営学修士MBA)